綴琴戯術

第一講 「星に願いを」をお手本に

-From When You Wish Upon a Star-



「ちいさな努力で大きな効果」
綴琴戯術を担当いたしますちすもんですー。

綴琴戯術は皆様がいかに苦労せずにメロディクスケールを
ごまかすかについてのお話です。
従いまして決して真剣に対応しないで下さい!!
まともにメロ引っ張ってコードスケールに苦慮されている
方には「それでいいのかぁ!」の世界ですから。

さてさて、
第1回には「タブ教えて下さい」の要望が1番多い
「星に願いを」−「When You Wish Upon a Star」を
取り上げてみました。

「星に願いを」
いい曲ですねー。「あぁ、これってオートハープが似合うかも」
と思われたことのある方は多いと思います。
書物などから伴奏コードを調べられた方も多いでしょう。
そして・・・挫折
そうっ!あなたですっ!!
この曲、やたらに変なコードが飛び交っているんですよね。
そこでメロディックです。
メロを取るのにややこしいコードは不要です。
なぜなら目的は主旋律を奏でる一つの音。
その音が入ってさえいればコードが違っていたって関係はありません。
よーするに下手な音は弾かなきゃいいんです。

さて、ここで綴琴戯術流の「星に願いを」のメロディタブです

 GGCG DAmAm/DDCGAGG
 DGDC GCGD/CDG
 GGCG DAmAm/DDCGAGG
 DGDC GCGD/CDG
 AmEmG AmEmAmACG
 EmAG GDC/CDC CCCCD
 GGCG DAmAm/DDCGAGG
 DGDC GCGD/CDG

「をいをいウソだろ」って思われた方。はい伴奏としてはウソです(笑)
でもこれでハープの中央部をうまく取ることで
メロが取れちゃうんですネ。
と、言うことでサンプル「star01.MP3」をお聞き下さい。

はい、「確かに似ている」メロになっていたかと思います。
しかし、なんかオカズが足りないですね。
それと「これでも充分ややこしいぞ!」って方もおおいと存じます。

あ、「A」ですが「A7」でもなんの問題もありません。
どっちにしても目的の音はあるんですから。

そこで続いては「もっとごまかそうの戯術」

まず、最初の4小節はさほど難しくないでしょう。
ついつい指が変なところに行っちゃうのは変調した
2小節ですよね。
特に前小節後半の「AmEmAmACG」
ではどうするか。
ここはサムピックのダウンストロークで
ごまかしてしまいましょう。
ヒトの耳というのはごまかされやすいものでして、
前後の音があると間の音が無くってもメロがつながっているように
聞こえてしまいます。コイツは祇園小唄・・・じゃなかった擬音効果と
いいます。

では「star02.MP3」をお聞き下さい。
前半のメロでなんとなくつながっているでしょ。
逆に後半の方がきれいに聞こえないと思います。
でも、後半の方がコードタブに正確に弾いているんですネ
うまくストークを使えば「AmEmAmCCG」ですむわけです。

と、言うことで、なんとかごまかした「一つ山越しゃホンダラカホイホイ(笑)」
つぎの山が待っていますねー。
「EmAG GDC」
いっそ「A」のバーを近くに持ってきたい心境ですよね。
では「star03.MP3」をお聞き下さい。
今度は前半がタブに正確に弾いています。これに対して後半はどうしているかと
言うとコードは「EmEmG GDC」です。
ただ、ストロークではどうしても音に無理があるので、
指を開いて音がおかしくない中央部と低音部のみを弾いているのです。

さてさて、これで「田舎じゃこんなもんで充分さ」
 <(また、そういうことを・・・)
の「星に願いを」が完成しました。
あとはタブに正確に弾けるように弾き込んで行くだけです。

最後にメロのみで寂しかった「star01.MP3」に低音部のオカズを
いれてみました。
「star04.MP3」「star05.MP3」
オカズの入れ方は皆様のやり方で工夫して下さい。
ただ、最初に書きましたように伴奏するにはコードが足りませんので
決して広いストロークにならないようにお気をつけ下さいマセー。