綴琴高札

2007年 5月 2日号

夢の本場オートハープギャザリング!!

「カリフォルニア・オートハープギャザリングレポート」

Cathy Britell様のご演奏、Mike Mueller様の直筆コメント、
フォトレポートなどお楽しみください。
CAG レポート CAG レポート英語版
オートハープサイト英語版(English Varsion)は
世界中のオートハーパーの皆様にご覧いただいております


 オートハープのメーリングリスト「綴琴往来」オーナーRefrainが、
-California AutoHarp Gathering-(CAG)より
ご招待をいただき、今月の5月18日から20日まで行われる
「第5回 カリファルニア・オートハープ・ギャザリング」
に参加いたします。
 
 CAGは、アメリカ・カリファルニア州フレズノのヨセミテ自然公園
で行われている西海岸最大のオートハープの集いです。
優れたオートハープ奏者をインストラクターとして、
ワークショップ・コンサート・ジャムセッションなどが
三日間にわたり催されます。
2003年の開催以来年々参加者が増え、2005年からは
ヨセミテナショナルパーク内に会場を移し、
現在は国際オートハープ・イベントの一つに数えられています。
本年も早々より昨年以上のレジデンスが記録され、
全米はもとより日本、オーストラリアなど世界各地
よりの参加者が予定されています。
そんなCAGから日本人として初の招待演奏の機会をいただきました。
オートハープの本場アメリカよりのご招待に大変光栄に感じるとともに
日本人代表としての演奏の重圧に打ち震えております。
 
ご招待のオファーは半年前の2006年秋にいただいたのですが、
その時には驚きと喜びでいっぱいでした。
アメリカはスケールが違いますね。
 
オートハープやフォークローに精通している本場アメリカの方々の前で、
言葉や文化の壁を越え日本人らしくまた自分らしく。
日本人のオートハープの演奏。正直悩みました。
一般によく知られている「さくら」や「黒田節」の
ようなトラディショナルを発祥とする伝統曲でなく、
日本で生まれ日本で育ち日本人の心に響き、そして愛されている唄。
いろいろと悩みあぐねたあげく、
旧制第三高等学校水上部歌「琵琶湖周航の歌」と
京都を基盤に活躍なされているミュージシャン北村謙氏の「雨あがり」
の2曲をご紹介することにいたしました。
北村謙氏には先日、東京に来られた折、CAGの話をいたしまして
演奏のご快諾をいただきました。
 
「琵琶湖周航の歌」をはじめとする旧制学校で生まれた愛唱歌は、
当時、国を背負い立つ自負を持ち集った若者達が、
憂い・哀しみ・喜びの想いを込めて自ら作り、自ら唄った歌。
つまり日本のフォークソングの原点の一つと言えます。
そして、「雨あがり」は今もフォークソングの息遣いが聞こえる京都の町で
京都に生まれ、京都に育ったミュージシャンが作られた
今のフォークソングです。
100年前の京都のフォークソングと現在の京都のフォークソング
日本のフォークソングを紹介するにはふさわしい選択かと思いました。
 
 100年前日本の唄と現在の日本の唄。
 私たちの感性は、アメリカ人の耳にはどう聞こえ
 どう感じるのでしょうか?
 日本の文化をもってカリフォルニアに行ってきますっ!
 
  感謝
 「綴琴往来」オーナー Refrain  2007.5.2

「綴琴往来」店長のちすもんです。
このたびはオーナーのRefrain様が「加州綴琴懇親宴」からご招待の栄を
賜り驚きでいっぱいです。
思えば我々のオートハープサイトにおいて、
厚顔にも自分達の演奏を公開していたのが効をそうしたのか、
それとも日本人のあまりのレベルに哀れんでいただきご招待されたのか(笑)
 <(あのなぁ)
ちすとしてはめったに使いたくない「頑張って」の言葉のエールをお送りして、
お留守の間のサイトをお守りする所存であります。

ちなみに、米国のオートハープのイベントに参加された日本人の方は何名か
居られるそうですが、ステージを用意してのご招待というのは始めての事
だそうで、よくよく米国でも人材不足ではと・・
 <(えぇいっ!素直に受けとめんかっ!!)
さて、演奏の選択曲のひとつ第三高等学校水上部歌「琵琶湖周航の歌」
はちすの推薦曲でして、ご採用いただき本当に感謝しております。
そこで、Refrain様の演奏のご成功を祈りまして、
旧制学校愛唱歌にふさわしく前口上をひとつ吟じさせていただきます。

♪涼風颯々として山河をめぐり
 陽光燦燦と降り注ぐ加州の初夏
 遥かシェラネバダの山稜を眺むれば
 青碧白山と化しその清涼たる白雪にこの身をば埋めん
 思い馳せる事二百有余年
 清々たる祖先夢を抱きてこの地に移りし君等なれば 
 美しき天然に包まれし山河を前に
 何を悩み何をば求めん
 今こそ俗世の安楽冥利の悪夢より覚醒出でて
 熱き血潮を持って共に杯を干さん
 この素晴らしき宵に君等が拓ける大地に立ちて
 我も歌わん新たなる命の歌を
 大自然に集いし我が同胞よ
 いざいざ聴かんかな我等が命を
 日本国流綴琴奏 eins zwei drei ♪

日本人のオートハープの演奏が本場米国の方々の心に届きますように。
 
「綴琴往来」店長 ちすもん  2007.5.2

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